腰痛が生じると普段の生活を営む事さえ難しい強い痛みに見舞われる事例は珍しくないですし、安静にしていても強い痛みを感じる事もあるため、負担が強い状態になる前に原因になる事を明瞭化して予防に繋げましょう。痛みを訴える方は多いものの、特に多いのが普段長時間にわたり椅子に着座してデスクワークをする機会が多い方であり、デスクワークが痛みに繋がりやすい理由は着座をしている時に背中が丸くなって猫背の姿勢になりやすいためです。
背中を丸めて猫背の状態になると人体が元来有している緩やかなカーブが乱れてしまうので、緩やかなカーブを乱さないように着座をしている時は顎を前に出さないようにしっかりと引く事を意識しつつ、意識的に背筋を真っ直ぐにします。また、椅子に座る時は座面の前側に座りすぎてしまうと背もたれに大きく体重が掛かってしまう様子になり、ますます人体に負担を与えてしまうため、正しい座り方で着座しましょう。デスクワークの他には仕事中に体を動かす機会が多い方も腰痛に悩まされやすいのですが、家事などの身近かつ負担がそう多くない作業においてもきっかけになるため、肉体労働や日常生活の家事などをする時には中腰と共に前かがみの姿勢にならない事が大切です。
中腰と前かがみの姿勢を長時間にわたって行わないようにするのが大切なのはもちろん、他の事例においても長時間にわたって続けないようにするのが大切ですし、長い時間にわたって続ける必要に迫られる時には30分間に1度の頻度で腰部を動かしたり、体の全体を伸ばすなどのストレッチを行いましょう。ストレッチをする時にも通ずる事はすぐに大きな動きをするのではなく、初期段階ではゆっくりと動かしていきつつ、柔軟性が高くなってきた様子が感じられたら少しずつ可動域を広げる事です。そして、痛みを感じている時には安静に過ごす事を優先する方が少なくないものの、動かさない機会が増えるほどに動作させられる可動域が小さくなっていく様子から、痛みを感じてもできるだけ負担が無い事を確認しながら動き続けると良いです。
仰向けに寝て自らの手で膝を掴んで胸の方に引き寄せるエクササイズは道具や知識などを必要とせずに気軽に始められますし、他にもうつ伏せになってお腹の辺りまで上半身を上方向に持ち上げるのも気軽に始められるアクティビティです。尚且つ、デスクワークをしている時には椅子に座りながら前方に体を倒したり首を動かすだけでも改善します。