体重を減らせるエクササイズとしては、シャドーボクシングが挙げられます。ボクシングのドキュメンタリーや映画などで、ボクサーが一人で空中に向かってパンチを打っている様子を見たことがある人もいるでしょう。それをそのままエクササイズとして取り入れる形です。

シャドーボクシングはカーディオトレーニングとしても注目を集めていて、自宅でも実践できるのが大きな強みです。カーディオとは心臓を意味する言葉で、心肺機能を高めるトレーニングがカーディオトレーニングだと定義されます。そして体重を減らすためには、有酸素運動が大切です。体重を減らすことを考えている人は、余分な体脂肪を落としたいという希望を持っている人がほとんどのはずです。その体脂肪を落とすためには、有酸素運動が欠かせません。
有酸素運動は比較的軽いメニューを長時間続けるのが基本で、体内にあるカロリーを消費するのが目的です。長時間運動を続けていくと、蓄積されている脂肪がエネルギーとして消費されるため、体重が落とせるというメカニズムです。基本的には20分以上行うことが望ましいです。運動を始めてから20分が経過したころに、体脂肪が消費されると考えられているからです。
シャドーボクシングの構えは、右利きの人だと左足が前で右足が後ろです。そして両手を前で構えてパンチを出すのが基本です。パンチは左側は軽く打つジャブ、右の強めのストレートとなります。そしてジャブとストレートを交互に出すよりも、ジャブを複数回出した後にストレートを1回というスタイルになることが多いです。そのパンチをリズムに乗せて出していきますが、その際に足は地面にベッタリと付けてしまうのではなく、軽く跳ねるようにするのがポイントです。そうすることで腕だけでなく、全身を対象としたワークアウトにできます。
ジャブとストレートができたら、フックやアッパーといった他のパンチと組み合わせてみても良いでしょう。フックは身体の横から回り込むようにして出すパンチで、左右どちらを使っても問題ありません。アッパーは右手で行うのが望ましく、下から上へと突き上げる形です。そのパンチをリズムに合わせて色々と繰り出していくのをコンビネーションと呼び、特に決まった形はありません。
シャドーボクシングは機動力重視のカーディオトレーニングなので、特に筋力は必要ありません。負荷も少なく、長い時間をかけて行うものなので、筋肉が肥大化することもまずないでしょう。