“ダイエットと聞くと体重を減らすことを目標にする人が多いかもしれません。これだけ痩せた、これだけダイエットすると実際の体重の数字を減らすことだけに集中してしまうと、かえって健康的な体に近づけないという可能性もあります。
筋肉は脂肪よりも重いという言葉を聞いたことが多いかもしれませんが、実は同じ重さの筋肉に比べると、脂肪は体積が約3倍も大きいものだと言われています。同じ3キロでも脂肪の方がかなり大きく広く見えてしまうということです。筋肉は小さく中身が詰まっている状態で、脂肪は大きいけれども中身がスカスカな状態です。脂肪が多いと水によく浮かびやすくなることもこれで納得できることでしょう。
一つのたとえをあげると、60キロの人が3キロの脂肪を落とした後に、トレーニングで3キロの筋肉を増やせば、同じ60キロということになります。しかし体重が変わっていなくてもボディラインが引き締まり、メリハリのある体に生まれ変わることでしょう。筋肉をつける前の60キロとは見た目には大きな変化が現れるということです。体重が減らなくても筋肉の量を増やすことによって、健康的でなおかつ理想的なボディラインに近づけるのです。
このようなことから体重を減らすだけではなく、筋肉をつけることが望ましく、ダイエットをする場合にも正しい身体の姿勢が求められるということになります。プランクと呼ばれる体を水平に保っておなかとお尻を意識する運動を行う場合には、正しい姿勢を保つことが何よりも大切です。正しい姿勢はおなかをへこませて、おへそ周辺の筋肉を意識します。背中とお尻が一直線になるように姿勢をキープして、体をまるめないように肩甲骨を寄せることを意識しましょう。この正しい姿勢を10秒から30秒ほどキープしていきます。この時の間違った姿勢としては、おしりが上がっていることが挙げられます。おしりを上の方に上げ過ぎてしまうと、腰に大きな負担がかかり腰痛の原因にもなってしまいます。また目線が下を向いてしまうと効果が得られないので、目線はやや正面を向くことが求められます。
そして肘と足で体をささえて持ち上げて頭からかかとまでを一直線にキープするサイドプラントと呼ばれる運動です。こちらも正しい姿勢が求められ、肘を肩の真下においたら、頭から背骨まで一直線になるようにキープします。この姿勢を10秒から30秒ほどキープすることを目標にしましょう。このようにダイエットの際に運動するときには、姿勢が何よりも重要であることがわかります。”